M2085●江戸和本●新撰字鏡・新撰字鏡考異

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●江戸和本●新撰字鏡・新撰字鏡考異
【判型】大本2巻2冊。縦251粍。
【作者】昌住編・序(新撰字鏡)。丘岬俊平校(新撰字鏡考異)。
【年代等】享和3年春、陸可彦序。享和3年1月刊。[大阪]葛城長兵衛ほか板。
【備考】分類「辞書」。『新撰字鏡』は、12巻、辞書、昌住著。寛平4年(892)に3巻の草稿をまとめたが、昌泰年中(898-901)に、『玉篇』『切韻』を得て漏れた文字を補い、更に小学篇の字や本草の文字をも加えて12巻とした。昌泰の末か、遅くとも延喜(901-923)の初頭までに成立したと考えられる。内容は、漢字約2万1000字を、主として偏旁によって160部門に分けて配列し、各字の音と意義とを注するほか、時には万葉仮名による和訓を加えなどして、字形引辞書の体裁をとる部分が本体をなすが、また、天部・親族部・木部・草部・鳥部・臨時雑要字などには、分類体辞書の体裁をも含み、糸部・水部その他のように、四声に分って音引辞書の体裁を持つ部分もあって、全体の構成は必ずしも統一的ではない。しかし、その部首(偏旁)には、天・日・月・肉・雨…の如くに天文関係に始まって、以下、人倫・形体・布帛装束・飲食等々を経て、虫豸・亀貝・竜魚等の関係のものに至る、意味による分類と配列がなされていると認められる。…これは、当時わが国の分類意識に即した配列法を考案したもので、そこに、序文に言う如く、この書が単に「読むための辞書」としてのみならず、また「書くための辞書」としての有用性をも意図して編せられたものであることが看取される(「日本古典文学大辞典」参照)。
★原装・題簽付・美本。記名なし・蔵書印あり。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、2巻揃の江戸期刊本が、27,~65,】。
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